銃痕が残る変電所 旧日立航空機立川工場変電所

1.概要
旧日立航空機立川工場変電所は、東京都東大和市にある戦争遺構で、第二次世界大戦中に建てられたコンクリート造りの変電施設。
1940年ごろに完成し、当時は戦闘機のエンジンや部品を製造していた「日立航空機株式会社立川工場」へ電力を供給するための重要な設備として稼働していた。
しかし、1945年2月17日、アメリカ軍の空襲を受け、建物には無数の機銃掃射と爆撃の跡が刻まれた。当時の被害は大きく、周辺の工場や住宅も大きな損壊を受けたが、この変電所だけは倒壊せずに立ち続けた。今も外壁には弾痕が多数残り、戦争の激しさを静かに伝えている。
2.実際に行ってみた
最寄り駅は玉川上水駅。駅から徒歩11分の東大和南公園まで向かう。

公園の入り口には、航空機のプロペラのモニュメントがある。

変電所に到着。銃痕が生々しい。早速内部見学をしていこう。

こちらは、給水塔の一部。機銃掃射によって骨組みが見える状態になった。

防護壁。爆風や、機銃掃射から変電所を守っていたようだ。

蓄電池室内には、弾痕が壁をえぐって内部に達した跡がある。機銃掃射の恐ろしさを特に感じる場所だ。

爆弾の模型。かなりでかい。変電所はこの爆弾の被害を受けたそうだ。

仮眠室。木製の小屋がぽつんとあるのに違和感を感じる。

変電設備。1993年までこの変電設備を使用していたことに驚く。

変電室内。


変電所の裏側には、戦争遺跡のモニュメントがたくさん並べられている。
難易度:★☆☆☆☆
Googleマップを頼りに簡単に行ける。
怖さレベル:★☆☆☆☆
銃痕の生々しい痕跡を肌で感じることができる。
【所在地】
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